お知らせ
緊急事態宣言真っ只中の北海道です。さっぱり兆しが見えてこない日々が続いておりますが、ひのき屋は相変わらず楽しげにやっております。「楽しく」でなく「楽しげに」としているところにやや含みを持たせております。笑
周りの音楽仲間を見ても、なにやら「楽しげに」生きている人が多いような気がします。大変なことは間違いないはずなのですが、まぁこんな稼業を選んだからには、どんな事態になろうと「楽しげに」しているのは、そのこと自体がメッセージソングなんじゃないかなぁなんて思ったりするわけです。
先日は学童の子どもたちと空き缶でごはんを炊きました。夏のキャンプに向けたトレーニングのひとつです。350mlの空き缶に米を1合。箸でシャカシャカ米を研いだあと、適量の水を入れてアルミホイルでふたをして火の上に。ほんのり焦げの匂いがしてきたら、缶を火からおろして逆さまにして10分ほど蒸らし。美味しくごはんが炊けましたとさ。
キャンプ本番まであと数回、テントを立てたりごはんを炊いたり、料理をしたりなんていうトレーニングをする予定です。
函館駅裏側の海の上に、青函連絡船として活躍していた摩周丸が停泊しています。摩周丸は現在「青函連絡船記念館」としてそこにあるのですが、毎日正午と夕方5時に大きな音の汽笛を鳴らします。
学童クラブひのてんの子どもたちは、この摩周丸の汽笛を時報にして動きます。汽笛が鳴ったらお昼ごはん。汽笛が鳴ったら帰る時間。時計じゃなく、汽笛で時間を知るという風情がなんとも言えずいいなーと思うのですが、子どもたちがこの良さを感じるのは、おそらく彼らが大人になって、自分に子どもが出来たくらいなんでしょうね。今はせいぜい思い切り外遊びを楽しんで、魂に汽笛の音を刻み込んでおいてもらいたいものです。
「シーポートへ行こう」
ゴールデンウィークが終わりまして、例年であればこの週末あたりから北海道ツアーが始まるところですが、今年は残念ながら・・・。
昨年の今頃は北海道ツアーが中止になってひのき屋も気を落としているだろうと、札幌の作業所「草の実平岸の里」の人たちから応援のメッセージをいただきました。草の実らしい、とっても賑やかであたたかいメッセージでした。
毎年恒例の草の実ライブはひのき屋にとっても唯一無二のライブ。これは実際に体感した人にしかわからない、あまりに熱いライブです。さすがにあの濃密なライブはしばらくは出来そうにありませんが、またいつかあの雰囲気を取り戻したいですね。もうしばらく辛抱です。
そしてひのき屋は相変わらず学童な日々です。
それでも最近は事務所のふくだたくまがオンライン配信に精を出し、ひのき屋メンバーも少しずつ顔を出しています。今のところ毎週木曜日、朝10:30より30分程度の配信です。お時間あればぜひ!
ヒトココチ「生配信の練習を生配信」
いつもはゴールデンウィークに見頃を迎える函館の桜ですが、今年は例年よりも10日ほど早く開花し、今はピークを過ぎた桜が最後のひと仕事をする感じで人の目を楽しませています。
さて、ゴールデンウィーク恒例の金森赤レンガ倉庫でのひのき屋のストリートライブ「金森大道芸」ですが、ご承知のような世情のため、昨年に引き続き見送ることとなりました。ひのき屋にとっても大切にしている企画のひとつなので、残念なのですがやむを得ない判断です。なので、普段学童の子どもたちを相手に酷使している身体を癒やす日々にしようと思います。天気予報もあまりよくなさそうなので。
5月はライブが全然ありません。次のライブは6月の末。保育園・幼稚園での公演です。
小学校の春休みが終わり、給食も始まり、少しだけ落ち着いて来た今日この頃です。最近はめっきりライブの話題はなく、学童の話ばかりになってしまっているのですが、まさにこれがひのき屋の現状。それでもこの週末はライブのためにちょっとだけ遠出をするのでワクワクです。やっぱりこれが本分ですね。
さて、バタバタとしているうちに一ヶ月近く経ってしまったのですが、先月、児童クラブホロホロ(旭川)のヤチモトさんをひのてんにお招きして社内研修会が開かれました。ヤチモトさんと言えば二十数年前、ひのき屋を初めて旭川に呼んでくれた人。函館あたりでちょこちょこ演奏していたひのき屋にとって、それが初めての遠征でした。そしてそこからひのき屋は北海道の保育園業界を中心に一気に広まっていきました。今ひのき屋が学童をやっているのも間違いなくヤチモトさんの影響。ヤチモトさんはひのき屋にとってとても大きな存在なのです。
ヤチモトさんはかなりハチャメチャな大人ですが、節目節目でお会いしてはいろいろとアドバイスをもらったりヒントをもらったりしている気がします。たぶん本人は好きなことを好きなように話しているだけなんだとは思いますが。コロナに振り回されている今こそ、会うべき一人だったんだと改めて思います。今、初めて旭川に行ったときのことを思い出しつつ、「またゆっくり歩き出そうか」なんてことを思っているところです。
追記:
個人的に今回印象的だったヤチモト話。「ホロホロの子って集団で歩いてもみんなちゃんとついて来ますよね〜」と言うと「あれは羊飼いが群れを連れて歩くみたいなもんだ」とヤチモトさん。そう言われて改めてひのてんの「群れ」を見ると、まさにそれが的を得た言葉で。私は「羊飼いになろう」と思い、実践しています。
(ワタナベ)