北海道、日本各地、そして世界の国々で演奏活動を展開する「ひのき屋」。そのステージは、「和」を連想させるたいこや篠笛をつかい、どこか郷愁を感じさせる旋律で観衆を魅了し続ける。
自らを「トラベリングバンド」と称する彼らは、北海道教育大学函館校のサークルで知り合った道外出身者が中心。活動開始から12年が過ぎ、いまも彼らは、事務所やレーベルを自分たちの手で経営している。
「なぜ、彼らは『ひのき屋』となり得たのか」
「なぜ、彼らは函館から離れようとしないのか」
「なぜ、彼らの音楽は『和』を知らぬ海外の観客まで魅了するのか」
『旭山動物園のつくり方』の著者・原子禅の文と、長年ひのき屋を見守り続ける日本写真家協会会員の江本秀幸の写真。独自の活動で自分たちの生きる道を見つけたひのき屋の姿に迫る1冊。
中西出版株式会社|ISBN:978-4-89115-216-1|2010
目次
序章 リヨンの三日月
第1章 鼓動
第2章 Traveling band
第3章 Live "Putovanje"
第4章 世界の音楽を函館に
あとがき
撮影後記
写真解説