函館に来たらココに寄りなさい

 

「甘味処・オールドミス菊」 byソガ直人(はこだて観光大使)

函館山麓から無数に連なる坂の中でも、最も道幅が広い二十間坂の傍らに、菊さんのお店がある。界隈では知る人ぞ知るおしるこ喫茶で、近所に住む人はもちろんのこと、函館郊外から訪ねてくる人もかなり多い。メインの献立であるおしるこからは、丁寧に手作りされた温かさがいつも漂ってくる。

このお店の特徴は、たった一人でお店を営む店主の菊さんに会いにくる感覚で来店する人が多いことだ。菊さんは、生まれも育ちも函館の西部地区で、とってもこの街のことを愛している。そして、菊さんから語られるひと昔前の函館の話はいつ聴いてもとてつもなくおもしろい。ちょうどお店の窓から函館山や東本願寺の瓦屋根などが視野に収まる効果も相まって、一気にお話の世界に引き込まれてしまう。

実は、僕がライブの曲間にときどき語る函館のエピソードのほとんどは菊さんから聴いた話がもとになっている。北洋漁業の漁船団が春先になると港に集結し、しばらく停泊した後に一斉に出港していく当時の一大イベントの話に耳を傾けながら、僕はひのき屋のオリジナル曲「海船問屋」のイメージをふくらませた。

[data]
甘味処・オールドミス菊
函館市元町24-7
TEL0139-26-7075

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※本記事は2006年12月25日発行の「ひのきばやし vol.50」からの掲載になります。

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ひのき屋
1998年に函館が生んだ「トラベリングバンド」。主なメンバーはソガ直人、しまだめぐみ、雨宮牧子、ワタナベヒロシの4人。旅人としての心象風景を、篠笛の息づかい、太鼓の振動、そしてギターの音色を中心に表現します。

アジアと西洋、過去と未来。時空を自由に行き来するひのき屋。彼らは、人々の冷え切ったこころを熱くします。個々の音がひとつに響く、伝統とオリジナルのジャパニーズ・ワールドミュージック。永遠の旅人・ひのき屋の物語は、行く先々でうねりとなって、世界を変えていきます。アジアも、ヨーロッパも、イスラムも。旅がつづく限り、僕たちは変わり続ける。代表曲は「プラタナスの樹」「足踏みダンス」。北海道新聞社・第8回「北のみらい奨励賞」受賞。

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ひのき屋2年ぶりの新譜「コーヒー豆とこいのぼり」。 昨年12月のブラジルツアーの模様をそのまま詰め込んだ、 フォークダンスにワタナベソング、しまだの唄にソガの笛ものと、 ひのき屋ライブの美味しいところをぎゅぎゅっと詰め込んだ最高の 一品ができあがりました!最新のアレンジで、最新のひのき屋を。 ぜひ、お試しあれ!

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『プラタナスの樹』(文・原子禅、写真・江本秀幸、監修・ひのき屋)は、ひのき屋の活動を1冊にまとめた本です。原子禅(代表作・『旭山動物園のつくり方』)の入念な取材と、江本秀幸(日本写真家協会会員)の美しい写真により、ドキュメンタリータッチで描かれています。